木夏リオ オフィシャルサイト
03. COLUMN
2006.12  NEW!!

『ボストン』

幼少時代から10年近く住んだ街。なので、私にとっては第二の故郷というか、愛着たっぷりな街。だけど“60億の男・MATSUZAKA”のおかげでいきなりフューチャーされるまで、それってどこ?って思う人も少なくは無かったはず。アメリカ発祥の地なのに意外にマイナー。確かに、私の周りでもボストンに敢えて旅行に行く人っていなんだよな〜。だって、レッドソックスの本拠地でハーバード大学があって、っていうくらいしか“ひき”が無いって思われがちな街なんですもん。直行便もないし、同じ東海岸に行くならみんなNYに行ってしまう。まぁでもそれはある意味仕方がない。私だって住んでいた頃は“ほんっとつまんない街!”と思っていたんだから…小さな都市だし、クラブやバーは夜中の2時には閉まっちゃうし、大学一年目にして楽しみのオプションがさっさと干からびて行く次第。

実はつい先日、そんなボストンを8年ぶりに訪れたのだけど、いや〜素晴らしいとこだった!って支離滅裂ですが、オトナになった今、修学旅行で行った京都が180度変わって見えるように、今回行ったボストンがまさにそうでした。赤やオレンジや黄色の燃えるような色をたたえた紅葉中の街路樹で覆われた石畳を歩いていると、“ここは童話の世界?”なんて錯覚に襲われちゃいそうなほど美しい街並!陽が落ちればガス灯の明かりが歩道を照らし、街は緩やかな温もりに包みこまれる。そして、今もなおヨーロッパの面影を残す味わい深いこの街にも、もうじき白銀の世界が訪れ美しさを一層増していく。(イルミネーションで彩られた冬のボストンはかなりオススメ!ぜひ大好きな人と見に行ってみて!)
もう何十年も同じ風景を守り続けているボストン…

自然や歴史と共存すると穏やかな気持ちになれるものだと、今回の旅が教えてくれました。焦らずに、心地よい歩幅で過ごせる街、ボストン。学生の頃は、この街が窮屈すぎてそんな事にも気付けなかったけど、どこにいても、何をしていても、その環境を自分なりに楽しんでいれば、その時にだけしか得られないモノが必ず見えてくるはず。閃光のごとく過ぎてしまう毎日。置いてきぼりをくらうまいと、息を切らしながらも立ち止まる事なく、必死に流れに追いついていこうとする。いつの間にかそんな生活が当たり前になってしまって、気づいたら大切な事を見失ってしまう…。健康をおろそかにしたり、家族や愛する人を邪険に扱ってしまったり、当たり前だと思っているものほど、実はもろくてはかないモノだったりするにもかかわらず、目先の事ばかり追ってしまう。

だけど、先の“何か”を求めるばかりじゃなくて、今ここにある“大切なモノ”を見つめ、季節の移ろいに身を預けながら、流れに抗うことなく一日一日を過ごしていく。それが、いちばん尊い生き方なのかも…
そんな事を愛しのボストンが感じさせてくれたのでした。

このページの先頭へ
CONTENTS
PROFILE
PHOTO ESSAY
COLUMN
WORKLABO
OFFICIAL BLOG
SITE MAP ENGLISH SITE HOMEへ HOMEへ